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大阪北部地震の記憶を忘れない、教職員らが実践さながらの避難訓練

産経ニュース / 2024年6月14日 19時0分

避難訓練を終えて、課題などを振り返る教職員ら

最大震度6弱を観測した大阪北部地震発生から、18日で6年となるのに合わせ、大阪府高槻市立丸橋小学校で教職員を対象にした避難訓練が行われた。市内の小学校や幼稚園などの教職員らも見学に訪れ、今後の課題などを語り合った。

訓練には丸橋小の教職員ら約40人が参加。昼休みに震度6強の大きな揺れを観測し、約1分後に震度5強の余震が発生したとの想定で訓練が行われた。

職員に内容を伝えない「ブラインド訓練」方式で、危機管理マニュアルに沿った対応が臨機応変に実施できるかを訓練を通じて検証した。

児童役を務めた教職員らは教室やトイレ、運動場などで「揺れの恐怖で動けない」「パニックになってトイレの個室から出られない」「地震で足を負傷して自力で歩行できない」などを想定して参加。児童の搬送、捜索訓練を展開した。

終了後はマニュアルの改善点などを話し合い、「負傷した児童の対応をすると、他の児童に注意が向けられず、学年が違う先生たちの連携も必要になる」「地震発生時に屋外にいても不安になって校舎内に戻ってくるケースも想定される。屋外にも声掛けをする職員を配置する必要がある」などの意見があった。

訓練の様子は市内の小学校や幼稚園、保育園の教職員ら60人が見学。意見交換も活発に行われた。

高槻市では、市立寿栄小学校で登校中の女児が犠牲になった教訓を受け、安全、安心な学校づくりの取り組みを強化。市教委は寿栄小と近隣の芝生(しぼ)小、丸橋小、第三中の4校をモデルとし、大阪教育大学などが進めるセーフティプロモーションスクール(SPS)の認証を取得した。4校の取り組みを全小中学校に周知するため、意見交換などの場を設けたりしている。

丸橋小学校の池下真校長(55)は「この訓練はすべての児童の命を守るということが大前提。休み時間の災害に児童たちをコントロールできる状況に置けたのは収穫だった」と振り返っていた。

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