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遺族ら「自分の身は自分で守る行動を」 紀伊半島豪雨13年、和歌山・那智勝浦で追悼式

産経ニュース / 2024年9月4日 11時21分

キャンドル型ライトが灯される中、手を合わせて犠牲者をしのぶ人たち=4日未明、和歌山県那智勝浦町

和歌山、奈良、三重の3県で計73人が死亡、計15人が行方不明となった平成23年9月の紀伊半島豪雨は、発生から13年を迎えた。死者・行方不明者の数が最多の29人だった和歌山県那智勝浦町の紀伊半島大水害記念公園では4日未明、29個のキャンドル型ライトがともる中、遺族らが犠牲者の冥福を祈った。

遺族らは土石流が始まったとされる午前1時に黙禱(もくとう)をささげた後、静かに手を合わせた。

おいと父親を亡くした町の遺族会代表、岩渕三千生(みちお)さん(63)は「毎年気持ちは変わらない。お盆すぎからきょうまで(13年前の記憶が)フラッシュバックして…」と打ち明け、各地で頻発する災害について「自分の身は自分で守る行動をとってほしい」と話した。

妻と長女を亡くした元町長の寺本真一さん(71)は「当時、町長をしており、2人には『すまんなあ』という気持ちが今でもある」とし、「毎年災害が起き、どうしても出る被害者がいつの日かなくなればいい。一人一人が自分を第一に考えて行動をとっていただけたら」と望んだ。

■紀伊半島豪雨 平成23年8月末から9月初めにかけての台風12号による記録的大雨災害。山の斜面が地盤ごと崩れる深層崩壊などの土砂災害や河川氾濫が発生。総務省消防庁によると、和歌山、奈良、三重での被害が大きく、この3県で計73人が死亡、計15人が行方不明となった。気象庁が25年に重大な災害の恐れが著しく高まっている場合に出す「特別警報」を創設する契機となった。

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