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秋にかけ台風接近が増える見込み 平年値は接近12個、上陸3個

産経ニュース / 2024年8月30日 10時13分

台風10号は30日、九州からゆっくりとした速さで東へ進んでいるが、日本列島へ接近する台風の平年値は年11・7個で、うち3個が上陸に至る。今年は台風10号を含めて6個接近し、うち2個が上陸した。これまでは平年並みだが、9~10月にかけて接近、上陸数が増える予測もある。

気象庁によると、台風は太平洋中央の東経180度より西側にある熱帯低気圧で、最大風速が秒速約17メートル以上になったものを指す。過去30年間の平年値で年25・1個発生し、月別では8月が5・7個で最多だ。

中心が日本の気象官署から300キロ以内に入ると「接近」と定義され、平年値で8、9月が同じ3・3個。中心が海岸線に達すると「上陸」となり、8月が0・9個、最多は9月で1個だった。

今年7月までの発生数は4個と比較的少なかった一方、8月には相次ぎ6個発生した。中旬にかけて南の海上で、台風のもととなる熱帯低気圧を生みやすい大気の流れ「モンスーン・ジャイア(季節風の渦)」が現れた影響があるようだ。

秋にかけてはフィリピン沖の海面水温が平年より高くなる「ラニーニャ現象」が出現する見込み。この現象が起きると太平洋高気圧は勢力を強め、台風は通常より西寄りの海域で発生する傾向がある。台風は高気圧の縁を回る風で列島襲来コースを取りやすくなる。気象庁は「台風情報をこまめに確認してほしい」と呼びかけている。(市岡豊大)

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