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大みそか、家族で囲むすき焼き 石川・輪島の仮設住宅

産経ニュース / 2024年12月31日 21時34分

仮設住宅ですき焼きを食べながら大みそかを過ごす高野雅史さん一家=31日午後、石川県輪島市町野町(恵守乾撮影)

能登半島地震の被災地では大みそかの31日、被災者らがそれぞれの年越しを迎えた。

石川県輪島市町野町の仮設住宅では午後7時ごろ、会社員の高野雅史さん(46)の家族がすき焼きを囲んでいた。高野さんと、妻で市職員の律子さん(44)は、3人の子供が「おいしい」と言いながら平らげる姿に目を細めた。

1年前の地震で自宅が全壊。3月に仮設住宅に入居するまでの間、仕事の都合や子供の体調面への懸念から、避難所や親族宅で離れ離れの生活を余儀なくされた。

地震の後、別の場所に引っ越す同級生が相次いだといい、長女で小学5年の叶衣(かなえ)さん(11)は「離れている友達に会って一緒に遊びたい」と新しい年に期待。次女で保育園に通う莉緒(りお)さん(6)は「冬休みは漢字を勉強する」と話し、来年4月の小学校入学を心待ちにしている。

高野さんは「復興が進み、地元を離れた人も気兼ねなく戻って来られるように、ふるさとを守っていきたい」と言葉に力を込め、律子さんは「何とか元気に年を越せそう」とほほ笑んだ。(吉田智香)

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