「フィリピン海プレートの沈み込みが原因、1週間ほどの警戒が必要」京都大教授が見解
産経ニュース / 2024年8月8日 20時51分
宮崎県南部で最大震度6弱を観測し、日向灘を震源とした8日の地震について、京都大防災研究所地震予知研究センターの澁谷拓郎教授(64)は「フィリピン海プレート(岩盤)の沈み込みが原因とみられる」とした上で、南海トラフ巨大地震との関連については「同じプレートで発生した地震だが、直ちに大地震の可能性が高まったわけではない。ただ、警戒はすべきだ」とした。
南海トラフは、駿河湾から日向灘沖までのフィリピン海プレートとユーラシアプレート(陸のプレート)が接する区域。2つのプレートの境界では、フィリピン海プレートが陸のプレートの下に1年あたり数センチの速度で沈み込んでいる。陸のプレートが引きずり込みに耐えられなくなり、限界に達して跳ね上がれば、マグニチュード(M)8~9級のプレート境界型大地震、南海トラフ巨大地震となることが想定されている。
澁谷氏によると、今回の地震は、沈み込むフィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生したとみられ、プレート全体に影響が広がる可能性が否定できない。澁谷氏は「大きな地震が来るとは断定できないが、1週間ほどの警戒は必要」と見解を述べた。
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