「デマだまされないよう冷静に」 南海トラフ地震臨時情報を受けて兵庫県の斎藤知事が会見

南海トラフ地震臨時情報の発表を受け、記者会見を開いた兵庫県の斎藤元彦知事＝９日午前１０時３４分、神戸市中央区（喜田あゆみ撮影）

８日午後４時４３分ごろ、宮崎県南部の日向灘を震源に発生した最大震度６弱の地震に伴い、気象庁が南海トラフ地震臨時情報を初めて発表したことを受け、兵庫県の斎藤元彦知事は９日、記者会見を開き、「日ごろからの地震や津波への備えを再確認した上で、普段通りの生活を続けていただきたい」と県民に呼びかけた。地震による県内の被害は確認されていない。

兵庫県は８日午後７時１５分に気象庁が南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」を発表したことを受け、県地域防災計画に基づき同８時半に防災監をトップとする「災害対策連絡会議」を開催。各部局の情報収集や県民への情報提供を行うことで県内の市町などと連携した災害対策を行うことを確認した。

斎藤氏は９日の会見で「日ごろからの地震や津波への備えを再確認した上で、普段通りの生活を続けてほしい」と強調。交流サイト（ＳＮＳ）などのデマ情報にだまされないよう気を付け、県や防災関係機関からの正しい情報に基づいて、「冷静に行動していただきたい」と注意喚起した。