道路陥没の恐れ、周辺は「なし」 埼玉県が調査結果を公表 八潮陥没事故

埼玉県は30日、八潮市の県道交差点で起こった陥没事故に絡み現場近くで実施した、周辺のほかの道路の下にも空洞ができていないかの調査結果について、「危険が生じる空洞は認められなかった」と公表した。

被害拡大防止が狙いで、調査は、破損したとみられる下水道管と同じ流域の下水道が走っている約3・5キロのうち事故現場周辺の警戒区域外の2・5キロの県道と市道を対象とした。

ジオ・サーチ（東京都大田区）に依頼する形で、29日午後2時過ぎから約2時間、調査車両下部から電磁波（レーダー）を照射し、地下に空洞があれば跳ね返り状況が分かる方法で広域に調べた。深さ3メートルほどまでであれば陥没につながるような空洞があるかがわかる仕組みで、同社が収集したデータの解析を進めた。

ただ、数カ所については「レーダーに小さな反応が認められた」としており、今後については、レーダー反応があった箇所について詳細調査を実施する。警戒区域内については、救出作業を最優先し、可能な範囲から調査に着手するとしている。