「復興への思い、夜空に」 能登地震被害の輪島の高校生が企画の花火、23日打ち上げ
産経ニュース / 2024年8月22日 20時51分
能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市で23日夜、地元の高校生らが企画した「輪島復興花火」が打ち上げられる。花火は例年6月に行われる「輪島市民まつり」の風物詩で、昨年は2万5千発が打ち上げられたが、今年は震災の影響で祭りが中止となっていた。「街に笑顔を取り戻したい」という若者の思いが、夜空を彩る。
復興花火は、石川県立輪島高2年の生徒9人が、地域課題の解決に取り組む探究学習の一環として企画した。地元のNPO法人や神社、金沢市内の企業などから支援を受け、クラウドファンディング(CF)や街頭での募金活動を実施。CFでは約1カ月間で190万円以上が寄せられたという。
メンバーの一人、齊藤大翔(やまと)さん(16)は、元日の地震の際は旅行で県外にいた。2日後に自宅に戻ったが「いつも通っている道が壊れていたり、自分たちの町の家が崩れたりしていて、とても怖かった」。変わり果てた故郷にがくぜんとした。
震災から半年以上がたった今も爪痕は色濃く残り、日常にはほど遠い。「地震が起きてから子供たちの遊んでいる姿が少なくなった。子供たちの遊ぶ姿を増やしたい」(齊藤さん)と、今年は中止となった花火を打ち上げる取り組みへの参加を決めた。
支援者から届いた応援メッセージをシールにして花火玉に貼る作業や県外の花火師との打ち合わせ、チラシの配布など、生徒らは忙しい夏休みを過ごす。すべては「輪島の現状と復興への取り組みを知ってもらいたい」との思いからだった。
「能登は第二の故郷。大切な人がいる」「一日も早く皆さんの笑顔が戻ることを祈っています」。花火玉に貼られたメッセージには、各地から届いた温かい声が並ぶ。
花火は約500発が打ち上げられる。(山本玲)
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