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能登で大雨、高気圧と台風が湿った風引き込む 秋雨前線で上昇気流に

産経ニュース / 2024年9月21日 17時1分

大雨であふれた濁流。車が水没している=21日午前、石川県輪島市(住民提供)

石川県の能登半島付近では21日午前、太平洋高気圧と台風14号が引き込む暖かく湿った風が大量に流れ込んだ。日本海上では秋雨前線が位置し、上昇気流が継続的に発生する「線状降水帯」ができやすい気象状況になっていた。

21日午前9時の天気図によると、日本の南では太平洋高気圧が広がり、朝鮮半島の西側には台風14号があった。高気圧の縁では時計回りに、台風周辺では反時計回りに風が吹く。台風自身がもたらす湿った空気もあり、西日本の日本海側へ水蒸気を多く含む空気が供給されていた。

さらに秋雨前線が日本海から東北南部を横断して太平洋にかけて停滞。西から東へ流れてきた暖かい風は冷たい空気の上に乗り上げ、雨雲が発生しやすい状態となった。

こうした状況で福井県沖で暖かく湿った風が上昇し続け、積乱雲が次々と生じ、西風に流されて雲が線状に並ぶ線状降水帯が発生。風下には能登半島があり、輪島市では午前11時までのわずか3時間に、9月の平年の1カ月分を超える220ミリの激しい雨が降った。

気象庁は午前9時7分に「顕著な大雨に関する情報」を、同10時50分ごろに大雨特別警報をそれぞれ発表した。どこで上昇気流が継続的に発生するかは事前に分析できず、気象庁は「線状降水帯による大雨の正確な予測は難しい」としている。

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