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軟弱地盤で長引くスロープ工事…水の浸入止まらず 埼玉・八潮の道路陥没事故

産経ニュース / 2025年1月31日 16時58分

埼玉県八潮市の県道交差点で道路が陥没しトラックが転落した事故は31日、災害現場で生存率が下がるとされる72時間を経過した。トラックの男性運転手救助のため、県は陥没でできた穴に重機を搬入するスロープの造成を急いでいる。また、穴には救助作業の障害となる水の浸入が続いており、関係各所は止水を続けている。

事故は28日午前9時50分ごろ発生。穴は当初幅5メートルだったが、30日未明に新たに開いた穴とつながるなどして、幅約40メートル、深さ約15メートルに拡大している。

穴には大量の土砂やがれきがあることから、消防は救助には重機が必要と判断。重機を搬入するため、県は30日夕から近くの飲食店駐車場から穴に向けて長さ約30メートル、幅約4メートルのスロープの造成を始めている。

地盤が軟弱なため、工事は石灰などで土壌を固める作業と並行して行われている。県は31日中の完成を見込んでいたが、工事は続いている。実際に重機を搬入しての救助作業はまだ時間がかかる見通しだ。

穴には陥没に巻き込まれた電柱などが落ち込んでおり、消防は撤去作業の準備を進めている。また、陥没当初から続いている水の浸入はこれまでも止水作業が行われてきたが、まだ止まっていないという。

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