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菓子大手シャトレーゼ創業者の斉藤寛さん90歳で死去 一代で1000店舗に育てる

産経ニュース / 2024年8月13日 17時41分

産経新聞のインタビューに応じるシャトレーゼ創業者でシャトレーゼホールディングス会長の斉藤寛さん=令和3年12月、甲府市(平尾孝撮影)

山梨県発祥の菓子製造販売大手シャトレーゼ(甲府市)の創業者で、同社を国内外で1000店舗を展開する規模にまで一代で育て上げたシャトレーゼホールディングスの斉藤寛(さいとう・ひろし)会長が10日、心不全のため亡くなった。90歳。山梨県勝沼町(現・甲州市)出身。葬儀は近親者で行った。

昭和29年に甲府市で、シャトレーゼの前身となる焼き菓子店「甘太郎」を創業。42年には、当時の相場の5分の1の「10円シュークリーム」の製造販売を手掛け、大ヒットを果たした。これを機に、契約農家から牛乳や卵、果物を直接仕入れ、自社工場で生産して店舗まで直接運び込むというビジネスモデル「ファームファクトリー」を考案し、事業拡大につなげた。

山梨県外にも出店し、既存の菓子会社を傘下に収めるなどして、現在は国内840店舗、海外180店舗を展開する国内有数の菓子会社となった。アイスの「チョコバッキー」などの人気商品を擁し、「おいしくて安い」として熱烈なシャトレーゼファンも多い。

さらに、ゴルフ場、ワイナリー、ホテルなどの新規事業にも乗り出し、多角経営を進めてきた。

趣味はゴルフ。ミニコースを自宅の庭に備え、80歳を過ぎても毎日の筋トレを欠かさないなど、本格的に取り組んでいた。直近までコースに出ており、ゴルファーの夢ともいわれる自身の年齢以下のスコアで18ホールを回る「エイジシュート」を50回達成するなど、経営にもゴルフにも全力投球だった。(甲府支局長 平尾孝)

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