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火野正平さん「人生下り坂最高」キャッチフレーズに13年自転車行脚 NHK「こころ旅」

産経ニュース / 2024年11月20日 15時0分

俳優の火野正平さんが14日、75歳で亡くなった。NHK大河ドラマ「国盗り物語」や「鬼平犯科帳」、「必殺シリーズ」といった時代劇からサスペンスなど幅広い役を演じてきた。年を重ねる中、新たな「火野像」を若い世代にまで確立したのが、火野さんが自転車で全国を回るNHKBSの人気長寿番組「にっぽん縦断 こころ旅」だった。

視聴者の「こころの風景」へ

同番組は視聴者から募った手紙に書かれた「こころの風景」を火野さんが相棒の自転車「チャリオ」で訪れるという旅番組。平成23年2月に放送した長崎編が好評だったことからレギュラー化。13年間で1200日以上の撮影が放送された。

番組宣伝には「上り坂にあえぎ、下り坂に笑い、時にほろりとすることもあるぶっつけ本番の旅」。火野さんが息を切らせ、愚痴を言いながら坂を登るのが見せ場で、逆に楽な下り坂を堪能しながら「人生、下り坂最高!」と笑顔を浮かべるのがキャッチフレーズだった。

平成30年9月に発生した北海道胆振(いぶり)東部地震の際は、現地でロケ中に被災した。新型コロナウイルス禍でロケが困難になった時期もあった13年間だった。年齢による変化もあった。走るコースは標高差を考慮し、走行距離も短縮。今シーズンからは電動アシスト自転車も導入されていた。新旧をコースによって使い分け、新たな相棒は「チャリ丸」と名付けた。

「酒も女も2ゴウまで」

「先輩に、酒も女も2ゴウまでって教わって、ついでに自転車2号になりました」。最初の妻と離婚できず、内縁の妻と35年間未入籍のまま暮らした火野さんのプレーボーイらしさで笑いを取った。

同番組は7月に火野さん出演で「秋の旅」の放送決定を発表していたが、火野さんの体調悪化に伴い、10月からの「秋の旅」は別キャストで対応していた。(五十嵐一)

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