元阪大総長の宮原秀夫氏が死去 アジア太平洋研所長

宮原秀夫氏＝平成２６年５月、大阪市北区（沢野貴信撮影）

元大阪大総長で、民間シンクタンク、アジア太平洋研究所（ＡＰＩＲ、大阪市）所長などとして、関西経済の成長に向けた知識集積や情報交流の旗振り役として活動していた宮原秀夫氏が１２日に亡くなったことが１７日、分かった。８１歳だった。葬儀・告別式は近親者で行った。

大阪市出身。情報ネットワーク学が専門で、阪大基礎工学部助教授、ＩＢＭトーマス・Ｊ・ワトソン研究所客員研究員などを経て、阪大で大型計算機センター長や同学部長・教授を歴任。平成１５年８月～１９年８月に阪大総長を務めた。

２３年にはＡＰＩＲ所長に就任。２４年からは、ＪＲ大阪駅北側の複合商業施設「グランフロント大阪」内に設けられ、企業や大学、研究機関が入居して交流する中核施設「ナレッジキャピタル」（同市）の代表理事を務めていた。