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直接証拠なく真っ向対立 大阪・羽曳野の男性殺害 被告に懲役20年を求刑、弁護側は無罪主張

産経ニュース / 2024年8月28日 18時20分

大阪府羽曳野市の路上で平成30年2月、韓国籍の崔喬可(さいきょうか)さん=当時(64)=を刺殺したとして殺人罪に問われた崔さんの交際女性の隣人、山本孝被告(48)の裁判員裁判の論告求刑公判が28日、大阪地裁(山田裕文裁判長)で開かれた。検察側は懲役20年を求刑、弁護側は無罪を主張して結審。判決は9月27日に言い渡される。

現場付近のドライブレコーダーには、長身の犯人が崔さんを待ち伏せするような様子が映っており、怨恨(えんこん)による事件とみられるが、犯人特定につながる直接証拠はなく、凶器も見つかっていない。状況証拠によって、山本被告が犯人と証明できるかが焦点。

検察側は論告で、犯人は現場周辺の住宅街の住民と断定。被告は犯行時間あたりに自宅の外に出たことを認めており、外出した住民の中で映像の犯人と身体的特徴が似ているのは被告だけだとして、被告が犯人だと指摘した。その上で、隣人トラブルで一方的に恨みを募らせて強い殺意を抱き、計画性もある「残忍で悪質な犯行」と指弾した。

一方で弁護側は、住宅街に入る人物全員が特定されているわけではなく、犯人が周辺住民とは限らないと強調。被告が外に出たのは、崔さんがいたずらをしないか玄関前で様子をうかがうためで、崔さんがしばらく車から降りてこなかったので帰宅したと主張した。崔さんには複数のトラブルがあったのに、被告以外が犯人の可能性を排斥する捜査が尽くされていないとも述べた。

被告も最終意見陳述で「私はやっていません」と2度繰り返し、無実を訴えた。

起訴状などによると、被告は30年2月17日夜、路上で崔さんの背中を刃物で突き刺し、出血性ショックで死亡させたとされる。崔さんは交際女性を家に送った後、近くの駐車場に車を止め、1人で被告の自宅隣にある女性宅に向かって歩いていた途中だった。

大阪府警は事件発生から約4年後の令和4年2月に被告を逮捕した。

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