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岸田前首相襲撃初公判・木村隆二被告側が殺意を否認「選挙やってること知らなかった」とも

産経ニュース / 2025年2月4日 11時4分

木村隆二被告

和歌山市の漁港で令和5年4月、岸田文雄前首相の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件で、殺人未遂罪などに問われた無職、木村隆二被告(25)の裁判員裁判の初公判が4日、和歌山地裁(福島恵子裁判長)で開かれた。被告は起訴内容について「殺意はありません」と述べ、殺意を否認。弁護側は傷害罪にとどまると主張した。また被告は「選挙をやっていることを知りませんでした」として、公選法違反罪の起訴内容も否認した。

岸田氏は当時首相で、4年7月の安倍晋三元首相銃撃に続いて選挙警護のあり方が問題視された「ローンオフェンダー(単独の攻撃者)」による要人テロ事件。被告は捜査段階で黙秘し、動機は明らかになっておらず、法廷で何を語るのか注目される。

公判は全5回を予定。被告人質問のほか、爆発物の専門家など4人の証人尋問を実施して10日には結審し、19日に判決が言い渡される。

起訴状によると、5年4月15日、和歌山市の雑賀崎(さいかざき)漁港で、衆院和歌山1区補欠選挙の応援演説に訪れていた岸田氏のそばに爆発物を投げ込み、聴衆と警察官の計2人にけがをさせたとされる。

被告は兵庫県川西市の自宅などで4年11月~5年4月、黒色火薬564グラムや爆発物2個を自作したとする爆発物取締罰則違反を含め、5つの罪で起訴されている。

被告は、被選挙権の年齢制限などは憲法違反だとして4年6月に国家賠償請求訴訟を起こしていた。爆発物などの自作を始めたとされる同年11月には、1審神戸地裁が請求を棄却している。

裁判資料やツイッター(現X)では「政治家は統一教会の組織票で当選し、利益を不当に独占し、国民に損害を与え続けている」「(安倍氏の)国葬を強行した」などと批判を展開しており、政権への不満が募っていた可能性が指摘されている。

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