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弁護側「がっかり」、最高検「袴田さんに申し訳ない」 最高検・静岡県警の検証報告書

産経ニュース / 2024年12月26日 20時19分

最高検と静岡県警の検証報告書を受けて会見する小川秀世弁護士=26日、静岡市(青山博美撮影)

最高検と静岡県警が再審無罪が確定した袴田巌さん(88)の捜査や公判対応を検証した報告書を公表したことを受けて26日、袴田さんの弁護側は「がっかりさせる内容だ」と不満をあらわにした。

弁護団の小川秀世弁護士は同日、静岡市内で記者会見を開き、「全体として不十分。捏造があったのだから短時間の調査ではだめだ」と述べた。

再審無罪が確定したのは今年10月、その後に検証が始まったとすれば、調査にかかった期間は2カ月に過ぎない。最高検の検証報告書では、捜査機関が証拠を捏造したと認定した再審無罪判決に対する批判も盛り込まれた。

小川弁護士は「不完全な調査しか行われなかった」と指摘。「捜査機関だけでなく、第三者による検証がなされるべきだ」とし、検察でも県警でもない組織による再検証を求めた。

弁護団は袴田さんが拘束された期間に応じて支払われる刑事補償金の請求や、国や静岡県を相手取った賠償請求の準備も進めている。

一方、最高検の山元裕史次長検事は同日に開いた会見で袴田さんや姉のひで子さん(91)に言及。「言葉には言い表せないつらいお心持ちで日々を過ごされたことにつきましては、大変申し訳なく思っている」と謝罪した。

検証報告書を公表した県警の津田隆好本部長も同日、静岡市内で報道陣の取材に応じ、調査は約20人態勢で2カ月をかけたと説明。「教訓を職員ひとりひとりがしっかり胸に刻んで受け止めるとともに、今後の適正捜査にむけて職務に邁進していきたい」と述べた。(橘川玲奈、星直人、青山博美)

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