「メディアに重い教訓」群馬の山本一太知事、草津町長への虚偽告発巡る損賠判決確定で言及
産経ニュース / 2024年12月12日 20時5分
群馬県の山本一太知事は12日、草津の黒岩信忠町長が、元同町議の新井祥子氏と町長室で肉体関係を持ったとの虚偽の告発で名誉が損なわれたとして、新井氏らに対し損害賠償を求めた裁判で、新井氏に165万円の支払いを命じた東京高裁判決が11月26日に確定したことに言及。「本当によかったし新井元町議には怒りを禁じえない」と語った。
そのうえで「何も確定していないにもかかわらず、あたかも性交渉が事実であるかのように報じたネットを含めたメディアのありように、重い教訓を残したと思う」と述べた。定例会見での質問に答えた。
判決によると、新井元町議は令和元年10月ごろ、電子書籍の著者に「町長と町長室で肉体関係を持った」との虚偽の情報を伝え、電子書籍配信後は町議会や会見で同様の主張を行った。
水野有子裁判長は、黒岩氏と新井氏の面会時の録音などから性交渉はないと認定。虚偽であると認識しながら広く情報を拡散させた新井氏の言動について、1審の前橋地裁判決と同様に「町長が公的空間で性交渉する人物という印象を与え、社会的評価を低下させた」と判断した。
草津町出身の山本知事は黒岩町長を「政治的盟友」と呼び、当初から擁護する立場を示してきた。それだけに「新井元町議の嘘の情報が黒岩町長の名誉と草津町のイメージをどれほど落としたか。言葉に表せないほど不愉快な思いをした」と語り、当初から「性交渉を前提として報じ、解説するメディアや有識者がいた」と指摘した。
中には町長に謝罪する有識者や政治家もあったが、「一部のメディアや有識者はダンマリを決め込んでいる。実に不愉快だ」。「たまたま町長が強靭な精神力で耐え、裁判で自説を主張してきたが、普通の方ならもたなかったはずだ」と述べ、メディアや有識者らに今回の経緯を「噛み締めてほしい」と求めた。
新井元町議には、「本当に性被害に苦しむ人々の訴え出ようとする意志や勇気をくじきかねない」と批判した。
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