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ドンファンから「覚醒剤買ってきてくれ」と頼まれた、と元妻が証言 せかされ密売人に接触 紀州のドンファン公判 被告人質問

産経ニュース / 2024年11月8日 15時42分

殺人罪などに問われ、公判で被告人質問に臨む須藤早貴被告(イラスト・山川昂)

「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん=当時(77)=に対する殺人罪などに問われた元妻、須藤早貴被告(28)の裁判員裁判は8日から被告人質問が始まった。被告は、野崎さんから「覚醒剤でも買ってきてくれないか」と頼まれたことがあると述べた。

野崎さんは、平成30年5月24日に自宅で急性覚醒剤中毒で死亡した。被告は無罪を主張し、弁護側は被告以外が覚醒剤を飲ませたり、野崎さんが自ら飲んだりした可能性に言及している。

被告の供述によると、同年4月、野崎さんから「覚醒剤でも買ってきてくれないか」と頼まれ、20万円を受け取った。真に受けずにそのままにしていると、催促されたため、「薬物 裏掲示板」と検索した上、密売サイトで注文したとした。

これまでの公判で、被告は同年4月7日に「覚醒剤 過剰摂取」「覚醒剤 死亡」と検索。同日中に被告の携帯電話から密売人に、覚醒剤を注文する電話が入っていたことが明らかになっている。注文を受けた密売人は、相手の女性が電話で「旦那にばれるから早くして」と言っていたと証言している。

ほかの証人尋問では、野崎さんが経営していた会社の元従業員4人や、被告の前に約10年間、野崎さんと婚姻関係にあった女性が出廷。いずれも、野崎さんに覚醒剤を使用する様子はなかったと証言している。

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