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袴田さん再審で検察当局が控訴断念方針 無罪確定へ

産経ニュース / 2024年10月8日 16時54分

昭和41年に静岡県の一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さん(88)に再審無罪を言い渡した静岡地裁判決について、検察当局が控訴を断念する方針を固めたことが8日、関係者への取材で分かった。控訴期限は10日だった。

弁護側に控訴の意向はなく、検察側が控訴を断念すれば袴田さんの再審無罪が確定する。死刑確定事件で再審無罪が言い渡されたのは戦後5件目。過去4件は検察側が控訴せず確定している。

9月26日の再審判決は、事件発生約1年2カ月後に現場近くのみそタンクから発見されて犯行着衣とされた「5点の衣類」など3つの証拠を捜査機関が捏造(ねつぞう)したとして無罪を言い渡していた。

検察内部では捏造の指摘に対する反発も根強く、控訴も選択肢に検討していたが、無罪認定まで覆すのは困難だと判断したとみられる。

最大の争点は5点の衣類に付着した血痕の赤み。再審判決は、衣類を当時の状況で1年以上みそに漬ければ、赤みは残らないと指摘。衣類は袴田さん逮捕後、捜査機関が血痕などを付けて隠したと認定していた。

袴田さんは昭和41年に逮捕後、55年に最高裁で死刑が確定。静岡地裁が平成26年に再審開始を認め、48年ぶりに釈放された。昨年3月の東京高裁決定で再審開始が確定した。

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