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「自民党本部 警備」「内乱罪」と検索 万博会場でも岸田氏に接近図ったか 検察側冒頭陳述

産経ニュース / 2025年2月4日 12時41分

木村隆二被告の初公判が開かれる和歌山地裁前に集まった報道陣=4日午前、和歌山市(沢野貴信撮影)

和歌山市の漁港で令和5年4月、岸田文雄前首相の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件で、和歌山地裁で4日に始まった木村隆二被告(25)の裁判員裁判。検察側は冒頭陳述で、「現職総理大臣を狙い、周囲を無差別に攻撃対象としたテロ行為」と指摘。さらに被告が事件2日前にも岸田氏の視察先近くを訪れていたことを明らかにした。

検察側の冒頭陳述によると、被告は令和3年に大学を中退。政治問題や選挙制度に興味を持つようになった。被選挙権の年齢制限などは憲法違反だとして提訴した国家賠償請求訴訟が1審神戸地裁で棄却された4年11月に爆発物の製造を始めた。その後、自民党のホームページ(HP)を閲覧し始めた。

岸田氏が事件2日前の5年4月13日に訪れたのが、2025年大阪・関西万博に向けた起工式が行われていた大阪市此花区の人工島・夢洲(ゆめしま)。この日、被告が付近の駅で乗降している記録があった。

翌14日にはインターネットで「自民党本部 警備」「内乱罪」などと検索していたが、同日に自民党HPで和歌山・雑賀崎(さいかざき)漁港での岸田氏の遊説日程が公表されると、すぐに確認。「自民党 遊説 警備」と検索し直し、15日朝に自宅を出て演説会場に向かった。被告が会場に入ったのは、岸田氏の会場入りからわずか2分後だった。

被告は初公判の罪状認否で、「選挙(の演説を)をやっていることを知りませんでした。殺意はありません」と殺人未遂や公職選挙法違反罪を否認。爆発物取締罰則違反罪についても「人を害する目的ではないです」と述べた。

被告は殺人未遂のほか、爆発物取締罰則違反や火薬類取締法違反、公職選挙法違反、銃刀法違反罪でも起訴されている。

起訴状によると、5年4月15日、和歌山市の雑賀崎漁港で、衆院和歌山1区補欠選挙の応援演説に訪れていた岸田氏のそばに爆発物を投げ込み、聴衆と警察官の計2人にけがをさせたほか、兵庫県川西市の自宅などで4年11月~5年4月、黒色火薬564グラムや爆発物2個を自作したとされる。

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