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「長く望んだ判決」「被害言えない人にも支援を」旧優生保護法大阪訴訟の原告も喜び

産経ニュース / 2024年7月3日 19時35分

旧優生保護法訴訟の最高裁大法廷判決後、記者会見し、喜びの声をあげる原告ら=3日午後、東京都千代田区(酒巻俊介撮影)

旧優生保護法を違憲とし、国に賠償を命じた3日の最高裁大法廷判決を受け、大阪の原告も記者会見し、手話を使いながら「長い間、望んでいた判決。つらかったけれど、やり切れた」と喜びを伝えた。

野村花子さん、太朗さん夫妻=いずれも仮名=は支援者らが集まった大阪市の会場から、東京都内の会見にオンラインで参加した。

生まれつき耳が聞こえない70代の花子さんは、同じ境遇の太朗さんと昭和45年に結婚。49年に帝王切開で長女を出産した際、知らないうちに不妊手術が行われた。長女は間もなく息を引き取り、その後も子供を望み続けたが、かなわなかった。

平成30年に旧法をめぐる訴訟の存在や内容を知り、翌年1月に大阪地裁に提訴。令和4年2月に2審大阪高裁が全国で初めて国に賠償を命じ、今回の最高裁判決への流れが生まれた。

「一人一人が声を上げることが社会を変える力になる。これから差別のない世の中になってほしい」。報道陣の取材に実感を込め、こう伝えた花子さん。ただ2人は、本当の意味での解決はこれからだと考える。太朗さんは「虐げられる立場だったことが恥ずかしく、被害を言えない人がいる。そうした人にも支援が届いてほしい」と訴えた。

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