SNS低調で「爆発物で関心を集め、主張を述べようと」岸田前首相襲撃 弁護側冒頭陳述
産経ニュース / 2025年2月4日 12時35分
和歌山市の漁港で令和5年4月、岸田文雄前首相の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件で、殺人未遂罪などに問われた無職、木村隆二被告(25)の裁判員裁判の初公判が4日、和歌山地裁(福島恵子裁判長)で開かれた。弁護側は冒頭陳述で「有名政治家がいるところで、爆発物を爆発させて関心を集め、自分の主張を述べようと思った」と述べた。
罪状認否で被告は「殺意はありません」と述べ、殺人未遂罪の成立を否認。弁護側は傷害罪にとどまると主張した。また被告は「選挙をやっていることを知りませんでした」として、公選法違反罪などについても争う姿勢を示した。
弁護側は冒頭陳述で、被告は「選挙に関心があり、世の中を良くするために立候補したかったが、供託金制度などでかなわなかった。(日本の選挙は)普通選挙ではなく、『制限選挙』と考えるようになった」と説明。SNS(交流サイト)で自身の見解を表明したものの反響が少なかったため、「有名政治家がいるところで、爆発物を爆発させて関心を集め、自分の主張を述べようと思った」とした。
被告は事前に自作した爆発物を自宅近くの山林で作動させており、この実験結果から「人を傷つける危険性を感じていなかった」とも述べた。
起訴状によると、5年4月15日、和歌山市の雑賀崎(さいかざき)漁港で、衆院和歌山1区補欠選挙の応援演説に訪れていた岸田氏のそばに爆発物を投げ込み、聴衆と警察官の計2人にけがをさせたとされる。
被告は兵庫県川西市の自宅などで4年11月~5年4月、黒色火薬564グラムや爆発物2個を自作したとする爆発物取締罰則違反を含め、5つの罪で起訴されている。
被告は、被選挙権の年齢制限などは憲法違反だとして4年6月に国家賠償請求訴訟を起こしていた。
裁判資料やツイッター(現X)では「政治家は統一教会の組織票で当選し、利益を不当に独占し、国民に損害を与え続けている」「(安倍氏の)国葬を強行した」などと批判を展開していた。
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