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「グロテスクな事件を調べるのが好き」紀州のドンファン元妻 「完全犯罪」検索の理由語る

産経ニュース / 2024年11月11日 13時13分

殺人罪などに問われ、公判で被告人質問に臨む須藤早貴被告(イラスト・山川昂)

「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん=当時(77)=に致死量の覚醒剤を飲ませて殺害したとして殺人罪などに問われた元妻、須藤早貴被告(28)の裁判員裁判は11日も被告人質問が行われた。野崎さんの死亡前、「完全犯罪」などと検索していた理由を、「昔から殺人事件とかグロテスクな事件を調べるのが好きだった」と述べ、趣味の一環だと訴えた。

証拠調べによると、被告は野崎さんと結婚した直後の平成30年2月に「完全犯罪」と検索。その後も、「老人 死亡」「覚醒剤 過剰摂取」などと調べていた。

弁護側は、被告が野崎さんと知り合う前から「世界の猟奇殺人者」や「サイコパス」と検索し、実際に起きた殺人事件を調べていたと明かした。その上で検索の理由を問い、「完全犯罪」について被告は「完全犯罪や猟奇的殺人事件、サイコパス(に関すること)が好きで、この日も(動画などを)見ていた」と説明した。

「老人 死亡」の検索に関しては、直前に老人ホームで入所者が転落死させられた事件に関する動画を見ていた影響だとした。

起訴状によると、平成30年5月24日、殺意を持って何らかの方法で野崎さんに致死量の覚醒剤を摂取させ、急性覚醒剤中毒で死亡させたとされる。検察側は「莫大(ばくだい)な遺産を得るために、覚醒剤を使った完全犯罪をたくらんだ」と主張する一方、弁護側は無罪を訴えている。

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