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木村花さん中傷、偽画像で投稿者誤特定も母親への「逆提訴」退ける 大阪地裁

産経ニュース / 2024年8月30日 14時2分

大阪地裁

プロレスラーの木村花さん=当時(22)=が交流サイト(SNS)で誹謗(ひぼう)中傷を受け自殺した問題で、母親から偽画像に基づいて不当に「投稿者」と特定されたとして、女性ら一家4人が母親らに計880万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、大阪地裁であり、山本拓裁判長は、女性らの請求を棄却した。

訴訟では当初、母親側が女性らを中傷の「投稿者」だとして約300万円の損害賠償を求めて提訴したが、訴訟の中で母親側が中傷の証拠としたツイッター(現X)の投稿画像が第三者に捏造(ねつぞう)された疑いが強いことが判明。女性らが不当な訴訟を起こされたとして、「逆提訴」していた。この日の判決では母親側の請求も棄却された。

訴訟記録によると、母親は花さんの死後に、ツイッターの投稿画面とされた画像を入手。「息してるー? ってもう遅いかWWW」などと記されており、発信者情報の開示を求める訴訟を起こした上で、投稿者を特定したとして女性らを提訴した。

しかし、女性らは「投稿しておらず、画像は捏造」と反論。画像には投稿日時などが記載されておらず、「捏造であることは容易に知りえた」と指摘した上で、「家族間で投稿の有無の確認を余儀なくされて信頼関係や絆を破壊された」と訴えていた。

母親側は和解を打診したが、条件で折り合わなかった。花さんはテレビ番組出演をきっかけに誹謗中傷され、令和2年5月に自殺。母親の響子さん(47)が刑事・民事で投稿者らの責任を追及し、侮辱罪での略式命令や賠償命令が出たケースもある。

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