「見えないナイフで心刺された」女性競輪選手、先輩選手からの性被害訴え損賠提訴
産経ニュース / 2024年10月30日 18時38分
競輪の男性選手から性的関係を強要されるなどの性被害を受け、心的外傷後ストレス障害(PTSD)や躁鬱の症状を生じたなどとして、女性競輪選手が30日、男性や一般社団法人「日本競輪選手会」、競輪を統括する公益財団法人「JKA」を相手取り、計約2100万円の損害賠償を求める訴訟を神戸地裁に起こした。
女性側は昨年1月、選手会に被害を相談したが、選手会は「裁判で白黒をつけてからの話」と判断を回避。女性側は今年9月に再調査を求めたが、今月11日、「同意がなかったとはいえない」として男性の不処分を女性側に通知していた。女性は選手会に退会届を出したが、受理されていないという。
訴状によると、女性は選手会の兵庫支部に所属していた令和3年10月31日、宴席で当時40代の男性選手から繰り返し卑猥な発言をされキスをされたほか、その後ホテルに連れ込まれ、性的関係を強要された上、口外しないよう脅されるなどした。女性は心身に不調が生じてレースを欠場するなどし、PTSD、躁鬱、睡眠障害などの診断を受けたという。
女性側は訴えで、同支部には「有名・有力選手による支配的関係が存在している」とし、パワーハラスメントやセクシュアルハラスメントが横行していたと指摘。「ハラスメント行為によって(選手としての)未来を絶たれたという無念さ、精神的苦痛は筆舌に尽くしがたい」と主張した。
選手会やJKAに対しては、ハラスメントの事実把握や防止に向けた取り組みを怠った結果、性被害が起きたと訴えた。
女性選手は提訴後に神戸市内で記者会見し「見えないナイフで心が刺されているくらい苦しい」と心情を吐露。「提訴することで泣き寝入りしている方の背中を押せると思った」と話した。
選手会は「誠実に対応してきた。訴状が届いておらずコメントは差し控える」とし、JKAも「訴状が届いていない」とした。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
女性競輪選手が性被害訴え 相手男性や選手会らを提訴 神戸地裁
毎日新聞 / 2024年10月30日 20時58分
-
「心が見えないナイフで刺されているくらい苦しい」女性競輪選手が性被害を訴え 先輩競輪選手らを提訴 日本競輪選手会・兵庫支部でのパワハラ・セクハラ横行も指摘
MBSニュース / 2024年10月30日 17時35分
-
競輪女性選手、性被害問題で提訴 男性や選手会に慰謝料求める
共同通信 / 2024年10月30日 16時30分
-
競輪選手の女性が『性被害』訴えて、先輩の男性選手など提訴 兵庫支部で「セクハラ・パワハラ横行」とも指摘 会見で「泣き寝入りしている人の背中を押すことができるかな」
MBSニュース / 2024年10月30日 14時13分
-
競輪性被害問題で慰謝料求め男性選手を提訴
共同通信 / 2024年10月30日 14時11分
ランキング
-
1看板政策・防災庁の準備室、組閣1か月で発足…石破カラー前面に首相周辺「期待感取り戻す」
読売新聞 / 2024年11月1日 21時32分
-
2JR信越線で2件の人身事故相次ぐ 男性2人が死亡
毎日新聞 / 2024年11月1日 19時37分
-
3「報酬安いからホワイト案件と思った」三鷹強盗未遂で逮捕の大学生が供述
産経ニュース / 2024年11月1日 16時57分
-
4市原市のホテルで強盗殺人 従業員の遺体見つかる
チバテレ+プラス / 2024年11月1日 20時39分
-
5新潟県内の不登校 過去最多を8年連続更新 昨年度小・中学校で5,617人 暴力行為の発生率は全国最多 現場から「キレやすい子多い」の声も…文科省発表≪新潟≫
TeNYテレビ新潟 / 2024年11月1日 20時1分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください