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「老人 頭がおかしい 理由」紀州のドン・ファン死亡日に検索 殺人罪で無罪主張の元妻

産経ニュース / 2024年9月12日 17時9分

「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん=当時(77)=に致死量の覚醒剤を飲ませ、殺害したとして、殺人罪などに問われた元妻、須藤早貴被告(28)の裁判員裁判の初公判で、検察側は野崎さんの死亡当日に須藤被告が「老人 頭がおかしい 理由」などと検索していたと明らかにした。

検察側の冒頭陳述や証拠調べによると、2人は平成30年2月に毎月100万円の支払いを条件に結婚したが、野崎さんは同年5月24日に急性覚醒剤中毒で死亡した。

被告は野崎さんの死亡当日に「老人 頭がおかしい 理由」や「税金のない国」「ドバイ 税金」などとインターネットで検索。同5月下旬から翌6月にかけては「バレずに殺せば正義」「野崎幸助 遺産はもらうから」などとも検索していたという。

検察側は冒頭陳述で「莫大な遺産を得るために殺害した」と指摘。一方の須藤被告は「私は社長を殺していませんし、覚醒剤を摂取させたこともありません」と無罪を主張している。

起訴状によると、平成30年5月24日、殺意を持って何らかの方法で野崎さんに致死量の覚醒剤を摂取させ、急性覚醒剤中毒により死亡させたとされる。

野崎さんの遺産は約13億円といわれる。妻だった被告には相続権があるが、殺人罪などで刑に処せられた場合は欠格事由に該当し、相続人となることができない。

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