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元妻「お金くれてラッキー」紀州のドンファン、初日に100万円 3条件の「契約結婚」 紀州のドンファン公判 被告人質問

産経ニュース / 2024年11月8日 12時19分

紀州のドンファン公判では元妻、須藤早貴被告の被告人質問が始まった。

「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん=当時(77)=に対する殺人罪などに問われた元妻、須藤早貴被告(28)の裁判員裁判は8日から被告人質問が始まった。被告は出会った当初の野崎さんの印象について「お金をくれるしラッキーで、うまく付き合おうと思った」と供述した。

被告人質問の冒頭は、55歳差の「年の差婚」に至った経緯の確認から始まった。供述によると、北海道出身の被告は美容専門学校を卒業後、20歳で上京。芸能プロダクションにモデルとして登録した。平成29年冬にモデルの仕事で中国・北京に行った際、日本人の女性モデルから「お金持ちの男性を紹介してあげようか」と言われ、野崎さんの知人を紹介された。

同年12月に被告と野崎さんは実際に出会う。この際、野崎さんから「会いに来てくれてありがとう」と帯付きの100万円を受け取り、求婚された。「お金をくれるしラッキーで、うまく付き合おうと思った」という。

被告は結婚の条件として、①田辺市で一緒に住まない②性行為はしない③毎月100万円-の3つをあげ、野崎さんが了承したため結婚を決意したとした。2人は30年2月に結婚した。家族や友人に結婚を知らせなかった理由は「契約みたいな結婚。愛し合ってする結婚じゃないので」と述べた。

被告が無罪を主張し、犯人性が争点となる中、これまでに28人の証人尋問を実施。被告人質問はこの日から3日間予定されており、長期審理は終盤を迎えている。

検察側は冒頭陳述で、離婚の危機を感じた被告が「莫大(ばくだい)な遺産を得るために完全犯罪をたくらんだ」と指摘。一方、被告は初公判で「私は殺していません」と述べ、弁護側は被告以外が覚醒剤を飲ませたり、野崎さんが自ら飲んだりした可能性に言及している。

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