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逮捕から6年「無罪にほっとした」 大阪・2歳女児死亡 逆転無罪の養父が会見

産経ニュース / 2024年11月28日 19時20分

大阪市東淀川区で平成29年、養子の女児=当時(2)=の頭部に何らかの衝撃を加え、死亡させたとする傷害致死罪などに問われ、1審大阪地裁で懲役12年の判決を受けた今西貴大被告(35)の控訴審判決公判が28日、大阪高裁で開かれた。石川恭司裁判長は「外力によって脳幹が損傷した証拠はない」として1審の有罪判決を破棄。全ての起訴内容について無罪を言い渡した。

「被告人は無罪」。判決が法廷に響くと、7月に保釈が認められ、弁護人席に座っていた今西さんはその場で泣き崩れ、ハンカチで何度も目元をぬぐった。

長い道のりだった。養子の娘が平成29年12月に亡くなり、今西さんは翌30年11月に逮捕。一貫して無実を訴えたが、警察からは「お前がやったといえ」と迫られた。令和3年3月には大阪地裁の裁判員裁判で懲役12年の有罪判決が言い渡され、「人生のどん底に突き落とされた」。無罪を勝ち取ったこの日、逮捕から6年もの月日が流れていた。

判決後に開いた会見では「期待と不安があったがほっとした。裁判所を信じる気持ちは持ち続けていた」と時折笑顔を見せた。「とにかく刑事裁判から解放されたい」と、検察側には上告しないよう求めた。

主任弁護人の川崎拓也弁護士は「判決では控訴審での事実調べについてあまり言及がなく、1審の判断自体に問題があったことが端的に指摘された」と評価した。

大阪高検の小橋常和次席は「判決内容を精査した上で適切に対応したい」とコメントした。

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