口で描く画家、六鹿香さんデザインのグッズを商品化 芸術家協会「収入が人生築く助けに」
産経ニュース / 2024年10月29日 13時23分
先天性多発性関節拘縮症で両手が使えず、口で描く画家の六鹿(むしか)香さんがデザインしたアクセサリーが商品化された。両手が自由に使えない芸術家の自立を支援する「口と足で描く芸術家協会(MFPA)」スタッフの田川昌明さんは、「商品販売による収入が芸術家に生活実感や働きがいをもたらし、充実した人生を築く助けになる」と指摘している。
六鹿さんがデザインしたのはバッグなどに付けるぬいぐるみチャームで、クマとパンケーキをモチーフにしたという。六鹿さんは「ぬいぐるみのデザインは初めてだったので、せっかくなら自分好みにしようと思い、大好きなクマとスイーツを掛け合わせたデザインにしました」とコメントした。
六鹿さんは1999年に未熟児として生まれ、手足が動かずに、生後4カ月で先天性多発性関節拘縮症との診断を受けた。だが、「自分でできることは自分で」という両親の教育方針により、口を使って身の回りのことをこなしてきた。幼いころから絵やデザインが好きで、口に鉛筆をくわえて絵を描いていた。2016年に開催されたG7伊勢志摩サミットのロゴマークのコンテストで、六鹿さんがデザインしたマークが、応募7084点から最終候補14点に選ばれたこともあったという。
商品化の意義について田川さんは、「協会のモットーである『Self-Help, Not Charity(慈善ではなく、自立を)』に基づき、障がいを持つ芸術家も自分で描いた作品を通じて収入を得ることができます。芸術家たちは自分の絵が製品として世に出る喜びを感じることができます」と商品化の意義を強調。「このぬいぐるみチャームは、六鹿さんの個性が詰まった特別なアイテムです」と話している。
協会は世界的な組織で、69カ国・地域に約740人の芸術家が参加。このうち、日本は20人だという。
六鹿さんの「ぬいぐるみチャーム「パンケーキ風まんまるクマさん」の価格は1500円。口と足で描く芸術家協会ネットショップで販売している。
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