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「ねぷたは生きがい、自分の命」 中1で絵師デビュー、青森の菊池虎太朗さん(13) 地域で輝く

産経ニュース / 2025年1月2日 9時0分

「ねぷたがない世界は考えられない」とほれ込む中学1年生の絵師、菊池虎太朗さん=令和6年11月(福田徳行撮影)

3歳の頃、父の聖一朗さん(46)に手を引かれ、初めて「弘前ねぷたまつり」を観覧した。「最後まで前のめりになって、ずっと見ていた」。以来、津軽の盛夏を彩る祭りに魅了され、紙とペンさえあればねぷたの絵を描くほど、ねぷたにはまった。

小学生になると、本格的に「墨描き」や「ろう描き」といった技法を使ったねぷた絵を描き始め、ねぷた絵師に弟子入り。メキメキと力を付け、中学1年生となった令和6年夏に念願のねぷた絵を手掛け、絵師としてデビューを果たした。

「観客にも師匠にも喜んでもらえる、ねぷたを描きたいと思っていた。今までで一番の出来。めちゃくちゃうれしかった」と満面の笑みで語る。

自宅2階の8畳と6畳の部屋は、色鮮やかで勇壮な武者絵に囲まれた作業部屋兼コレクションルームと化し、収集したねぷた関連グッズは約800点に上る。ねぷたをこよなく愛し、ねぷた中心の生活を送っているだけに、新型コロナウイルスの影響で令和2、3年の祭りが中止となったときは「頭痛になって一日中寝込んでいた」と笑う。

令和7年のねぷた絵の題材は師匠と相談して、女性を主人公にする予定だという。「女性はいかに美人に見せるかが重要。ぜひチャレンジしたい」と意気込む。

「ねぷたがない世界は考えられない。生きがいであり、自分の命」ときっぱり。将来の夢はもちろんねぷた絵師。それも「伝説」の冠付き。「ひと目で『あれ虎太朗のねぷただな』と分かるようなものを作りたい」と目を輝かせた。(福田徳行)

■きくち・こたろう 平成23年、青森県弘前市生まれ。「菊池樂華」の雅号を持つ。ねぷた愛がテレビ関係者の目に留まり、全国放送のバラエティー番組に出演した経験も。自身が代表を務める青少年ねぷた団体「響樂會(きょうらくかい)」が令和7年11月、京都でねぷた絵展を開く予定。

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