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文化功労者の妹島和世さん(67) 人と街、自然がつながる「公園のような」建築目指す

産経ニュース / 2024年10月25日 20時7分

令和4年、高松宮殿下記念世界文化賞を受賞した際の妹島和世さん(川口良介撮影)

文化功労者に選ばれた建築家の妹島和世さん(67)は、「本当にうれしい。建築には多くの人が関わっているので、まずはその方々に感謝を申し上げたい」と声を弾ませた。

建築をめぐる原体験は小学生のときだ。「こんな家があるんだ!」。雑誌に載っていた建築家、菊竹清訓の代表作「スカイハウス」の写真を見て衝撃を受けた。

父親は日立製作所の技術者、母親は主婦という一般家庭に育ち、建築とは無縁。進路を選ぶ際も、消去法で建築科を選んだ。ただ、その決め手となったのが先のスカイハウスだった。

高松宮殿下記念世界文化賞やプリツカー賞など受賞多数。これまで金沢21世紀美術館、仏北部の「ルーブル・ランス」など国内外の数々の建築物を手掛けてきたが、常に「公園のような場所」を目指している。

「公園はいろいろな人が一緒にいて快適に過ごせる場所。そして街や自然とダイレクトにつながっている。そういう建物を造りたい」と情熱を燃やす。(水沼啓子)

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