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都知事選で物議の「R」シール、127枚剥がした詩人の渡辺八畳さん「私利私欲のアート」

産経ニュース / 2024年7月19日 16時17分

東京都渋谷区の公共物に貼り付けられた「R」シールを剥がす詩人の渡辺八畳さん(本人提供)

先の東京都知事選の選挙期間中、都内の公共物に「R」のロゴのシールが多数貼り付けられた。都知事選で3位になった蓮舫前参院議員側は支援者らに「原状回復」を求めているが、政治的立場と一線を画して「R」シールを剥がしているのが、詩人の渡辺八畳さん(28)だ。18日までに計127枚を剥がし、映像やインスタレーションの芸術作品に「昇華」させるという。渡辺さんに思いを聞いた。

──なぜ「R」シールを剥がしているのか

「私利私欲のアート活動だ。私にとって『R』シールはていのいい素材でしかない。草野心平は詩『春殖』で『るるるるる─』と『る』を縦一列に並べた。それにならって私も『R』シールを見つけた瞬間に『る!』と発音する映像を撮影しており、一連を芸術作品にしていく予定だ」

──いつから剥がし始めたのか

「SNSで『R』シールが貼られている問題を知り、9日の夜に新宿駅周辺で始めた。その日は午後8時から終電まで30枚を剥がした。主に新宿駅や渋谷駅、池袋駅、原宿駅の周辺をまわっており、新大久保駅周辺でも1枚剥がした。阿佐ヶ谷駅周辺は7枚あった。ステッカーを剥がすための市販の道具を使っている」

──最近はどうか

「『R』シールの数は減っているようで、最近は一晩で一桁しか見つけられていない。ほかにも剥がしている人がいるようだが、三桁剥がしたのは私だけではないか。150枚を目指しているので、貼られている場所があれば教えてほしい」

──X(旧ツイッター)で剥がす様子を紹介している。コメントの反応はどうか

「2通りある。清掃活動として感謝してくれた上で、蓮舫氏陣営に批判的なコメント。他方は『R』シールだけ剥がすのは意図的だとか、公共空間に貼られたシールはみんなのもので1人の感情で剥がすのかいかがか、みたいなコメントだ」

──批判的なコメントに対して思うこととは

「許可なく貼られたシールを、許可なく剥がすのも自由だろう。根っこは(映像作品を撮るという)私利私欲だが、町がきれいになることでお目こぼしをいただきたい。アーティストはどんな対象でもむさぼり食うものだ」(聞き手 奥原慎平)

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