ノーベル平和賞「励みになった」 被団協代表団がオスロ離れ帰国の途に
産経ニュース / 2024年12月12日 17時22分
【オスロ=木下倫太朗】ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表団が12日午前(日本時間同日午後)、ノルウェーの首都・オスロ郊外の空港を出発し、帰国の途に就いた。被団協の代表委員3人が出発前、オスロ市内の宿泊先で報道陣の取材に応じ、5日間の滞在を振り返るとともに、今後の活動にさらなる意欲を示した。
12日午前6時(日本時間同日午後2時)ごろ、滞在先のホテルを出発した3人。ロビーにはノーベル賞委員会のフリードネス委員長も訪れ、10日の授賞式で演説した田中熙巳(てるみ)さん(92)と握手を交わすなどして代表委員3人を見送った。
報道陣の取材に、田中熙巳さんは「私は特に高齢だから続くかなと思ったが、終わったら元気になった」と笑顔。箕牧智之(みまきとしゆき)さん(82)も「ほっとした」と顔をほころばせた。最も印象に残っていることを問われると、授賞式での賞状の授与を挙げ、「先人を思い、涙がぽろっと出た」と話した。
また、田中重光さん(84)は「あっという間の5日間。(受賞は)一つの励みになり、帰国後も頑張っていきたい」と振り返った。
被団協の代表団は13日午前、日本へ帰国する。
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