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足でキャンバスを〝滑走〟尼崎が生んだ世界の画家、白髪一雄の生誕100年展始まる 創作の原点「尼崎の記憶」も紹介 9月23日まで

産経ニュース / 2024年7月26日 20時0分

白髪一雄の作品を鑑賞する人たち=尼崎市総合文化センター

兵庫・尼崎で生まれ育ち、尼崎で生涯を終えた世界的抽象画家・白髪一雄(1924-2008)の生誕100年を記念した展覧会「生誕100年 白髪一雄 行為にこそ総てをかけて」が27日に開幕するのを前に、オープニングセレモニーが26日、同展の会場、尼崎市総合文化センター(同市昭和通)で開かれた。

白髪は、天井からつるしたロープにつかまって素足で絵の具をキャンバスに広げるという独自の手法で抽象画を描き、世界的に高く評価されている。

この日のオープニングセレモニーでは、平井章一・実行委員長が「白髪の芸術は尼崎で培われた。尼崎文化の奥深さを多くの人に知ってほしい」とあいさつ。松本真・尼崎市長は「白髪作品を発信するため、市ではさまざまなイベントを展開している」、白髪の長男、久雄さんは「記念展を盛大に行っていただき、父も喜んでいると思う。みなさんに楽しんでいただけたら」とそれぞれ述べた。

同展では、水彩約10点、ドローイング約10点、油彩約35点、立体作品2点を、初期から晩年までをたどれるよう構成して展示する。また、白髪の創作活動の原点ともいえる「尼崎の記憶」を資料などで紹介し、生家「木市呉服店」にあったアトリエも再現する。

9月23日まで。午前10時~午後5時。火曜休館。一般千円。問い合わせは実行委事務局(06・6487・0806)。

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