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<書評>『古池に飛びこんだのはなにガエル?』稲垣栄洋著

産経ニュース / 2024年9月15日 7時20分

『古池に飛びこんだのはなにガエル?』

植物や昆虫に関する著書で知られる農学者で、近年は短歌も詠む著者が、57の名句・名歌を生物学の視点で読み解く。

書名は松尾芭蕉の「古池や 蛙(かわず)飛びこむ 水の音」にまつわる疑問。俳句で「蛙」の定番はカジカガエルだが、「このカエルはツチガエル」との説を紹介しつつ疑問も呈し、芭蕉の意図を探る。

山口青邨の「とぶことの うれしととべる 紋白蝶(もんしろちょう)」には、ひらひらと舞う飛び方は鳥の攻撃をかわすため、と解説も。生物の生態を知り、その不思議さ、作者のまなざしに思いをはせることで、作品の見方、味わいも変わる。

(辰巳出版・1650円)

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