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<朝晴れエッセー>朔日参り

産経ニュース / 2024年11月23日 5時0分

7年くらい前から妻の提案で、二人で毎月の初めに自宅周辺の神社4柱にお参りしている。これを朔日(ついたち)参りと呼び、1月に参るのが初詣だそうだ。

距離は約3キロ少々、時間は1時間程度で散歩にちょうどよいコースである。

歩きながら先月の出来事を思い返している。

時系列に、①結婚記念日に花かごを買って帰ると妻に「しおれた花がある」と言われ悲しくなった。②4年前にシンガポールから京都府北部の山村に移住した長男夫婦を二人で訪ねると、地元の祭りに参加してすっかり溶け込んでいる姿を見て安心した。③健康診断でお酒の量を減らすよう指導を受けたが、思ったより数値が良かった。④砂防ボランティア活動で子供たちに「地すべり」を説明し、お母さん方からわかりやすいと褒めていただいた。⑤選挙で投票所に一番乗りし、6回目の投票箱の零票確認をした。

思い起こすと平凡な生活の中にも日々変化があって、それなりに充実した1カ月だった。

何よりいくつかの大病を乗り越えた元気な妻と、一度も体にメスを入れたことのない私とで朔日参りができたことがありがたく、神様に感謝した。

藤原秀明(67) 兵庫県西脇市

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