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<朝晴れエッセー>夏野菜

産経ニュース / 2024年7月24日 5時0分

この夏はまた猛暑が間違いなく、暑過ぎて難儀だが、うれしいこともある。

夏野菜の生育がすこぶる良く、キュウリやトマトの脇芽を差し込むと根を張り、二毛作の感じになってきた。

大雨が何度か続き、水やりをあまりしなくても湿り気に野菜はすくすく伸びてゆく。今夏は昨夏より色つやを増し株太く、カボチャやピーマン、シシトウの成りもいい。

朝一にとれたての野菜が食卓に出るので食事はおいしく、何とか夏バテを乗り切れそうと期待感が膨らむ。

ひと昔前、おふくろが空き地の畑にサツマイモやジャガイモ、キャベツ、タマネギ、ダイコンを植え、市場で魚や肉は買ったが、野菜は買わなかったのを思い出す。

家の裏庭を畑にして5年目、コロナ禍の退屈しのぎに始めた菜園は私の憩いの場で、とっておきの副産物はたまらない魅力だ。

土いじりし野菜に触れると、アイデアが浮かぶのはありがたい。川柳の妙案が湧くと部屋に戻り、はがきやネットで投稿する。

緑いっぱいの裏庭にわが身を置いて野菜を育て、草を引き、花をめでる平凡な日々がいつまでも続くよう願っている。

渡辺勇三(81) 奈良県宇陀市

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