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ノーベル平和賞「核兵器なくす、大きな力に」 被団協が一夜明け記者会見

産経ニュース / 2024年10月12日 18時48分

ノーベル平和賞に決まり、記者会見する被団協の田中熙巳さん(中央)ら=12日午後、東京都千代田区(斉藤佳憲撮影)

ノーベル平和賞授与が決まった日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の田中熙巳代表委員(92)らが12日、東京都内で記者会見し、「核兵器をなくすことは被爆者だけの課題ではなく、人類、市民の課題。今回の受賞が、大きな力になっていけばと思う」と改めて核廃絶を訴えた。

会見には、いずれも被団協代表委員で、広島県被団協理事長を務める箕牧智之さん(82)、長崎原爆被災者協議会会長の田中重光さん(83)らもオンラインで参加した。

箕牧さんは、元被団協代表委員で令和3年に96歳で亡くなった坪井直さんらの名前を挙げ、「生存していれば」と悔やんだ。田中重光さんも、過去に何度も候補にあがりながら、受賞を逃してきた経緯を踏まえ、「諦めかけていた」とした上で、「先輩たちが差別や偏見を抱えながら被爆体験を語ってきたことが、雨水のように浸透した」と感慨を語った。

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