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芥川賞受賞の朝比奈秋さん、内科医師の傍ら「身体性」手がかりに創作

産経ニュース / 2024年7月17日 20時19分

記者会見に臨む「サンショウウオの四十九日」が芥川賞に選ばれた朝比奈秋さん=17日午後、東京都千代田区(桐原正道撮影)

第171回芥川賞を受賞した朝比奈秋さん(43)は、消化器内科の医師として月に数回勤務する傍ら、小説の執筆を続けている。

「思いついたときに書く」スタイルで、物語はいつも映像の形で頭に浮かんでくるという。10~20分ほどで書き終えることもあれば、10時間ほどかかることも。

「適当にごまかして書くと、何回も同じシーンが浮かぶ。とりつかれたような感じで、毎回『早く終われ』と思いながらやっています」

結合双生児という受賞作の着想を得たのは6~7年前。最初に浮かんだのは、左右の顔が異なる女性が、恋人と親しげにしている場面だった。

「片方は恋人でも、もう片方はすごく傷ついているのかなと。2人で一つの感覚を共有するってどういうことなんだろうと疑問があった」

小説を書き始めたのは35歳の頃。医学系の論文を書いている途中で急に物語が思い浮かび、原稿用紙400枚ほどを一気に書いた後、さらに100枚ほどの短編2本を書き、文学賞に応募するようになったという。

「小説を書き始めるまで、まったく小説を読んでこなかった」と振り返る。創作の手がかりは、自分の意識と作中人物の意識が交じり合うまで没頭して考えることだ。

「僕は自分で体感したことをそのまま書くことしかできない。身体性を頼りに書いています」(村嶋和樹)

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