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<朝晴れエッセー>本を再び

産経ニュース / 2024年8月4日 5時0分

数年前から5歳の娘と図書館へ行くようになった。娘と行くので児童書専用のフロアに行く。借りた本を返しに行くだけ。娘は返却と貸し出しが終わると早々に図書館を退出してしまうため、滞在時間は15分程度で、その繰り返しに付き合っていただけだった。

いつしか娘は本選びに迷うようになり、さらに少し読んでいくようになったため、滞在時間が延びてきた。

娘が本と触れ合っている間、私もタイトルしか知らなかった「オズの魔法使い」を開いてみた。児童用に読みやすく書かれており、挿絵も程良く入っていて、読書力がいまひとつな私と相性が良いことに気付いた。面白く読み進めることができ、シリーズ全部で15巻も出ていることも初めて知った。

15巻全て読み終え、勢いで「吾輩は猫である」も読んでみた。学生の頃は文章の表現が分かりにくく途中でやめてしまったが、児童書のおかげで初めて最後まで読むことができた。今は児童書ばかり読んでいる。

娘がいつまで一緒に通ってくれるのか心配が頭をよぎることもあるが、まだしばらくは一緒に通ってくれると思っている。今はこの時間を大切に、できるだけ長く続くことを願いながら、昔断念した本を積極的に開いてみようと思う。

小山美由紀(36) 千葉県市川市

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