<朝晴れエッセー>私の和菓子
産経ニュース / 2024年7月8日 5時0分
いつも利用していた和菓子店がコロナ過で客足が遠のき、上生菓子の販売を中止した。それなら自分で作ろうと思った。
今、あじさいの季節。白餡を丸めてピンクや青、紫に色づけした寒天液で涼やかな錦玉を作り小さなサイコロに切って餡にはりつける。雨にきらめく「あじさい」。
この4年近く、季節をのせた和菓子を作り続けている。年初の花びら餅に始まり、さくら餅、若鮎(わかあゆ)、月見のじょうよまんじゅう。そして晩秋のスイートポテトの生地で作った、おなかに粒餡を詰めた「ひよこ」。これらはテレビの料理番組で見たりしたもので私なりに工夫を加えた。
遠い昔、学生時代のこと。私は友人のKさんとお茶を習っていた。あるとき、先生が「Yさん(私の旧姓)ほど、おいしそうにお茶をいただく人を見たことがない」と言われていた。先生の目に留まるぐらいだから母からも「度を越すとちょっと恥ずかしいよ」と言われていた。けれど和菓子と、まったりした抹茶で、私があの頃も至福の時を味わっていたのだろうと思う。
先日、Kさんと「あじさい」でお茶をした。今、私の手作り和菓子はコロナ禍が残した思わぬ置き土産となっている。
田川あつ子(76) 兵庫県川西市
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