「残りの人生は自分の表現で作品を書きたい」 産経国際書展会長賞の橘黄華さん 伸びやかに「竹」表現
産経ニュース / 2024年8月13日 12時0分
東京・上野公園の東京都美術館で14~21日まで開催される「第41回産経国際書展」(産経新聞社、産経国際書会など主催)で、高知市の橘黄華(こうか)さん(74)が産経国際書会会長賞(現代書部門)を受賞した。
受賞作は萩原朔太郎の詩「竹」。青竹が芽吹き、健やかに成長していく様を大胆な構成で表現した。「地に足をつけ、たくましく伸びていく生命の力のようなものを、初心にかえり素直な気持ちで書いた」と話す。
小学2年の時、学校の先生に放課後に教えてもらったのが書との出合い。学生時代も細々と続け、結婚、出産を経て30代半ばで書家の中平松鶴氏が主宰する硯田(けんでん)社に入会した。平成21年、中平氏が死去すると他の書家に師事することなく、硯田社を引き継いで自らの書を探求してきた。
「先生の膨大な遺作を整理するうちに、残りの人生は自分の表現で作品を書きたいと思ったんです。見る人におもねる時間はないなって」と振り返る。
これまで現日書展の南不乗賞や安芸全国書展有光次郎賞など、数々の賞に選ばれた。産経国際書会での受賞は16年の会友賞以来20年ぶりという。「前回も今回も、自由に書いた作品が審査の方の感性にマッチして受賞につながったと思う。大変うれしい」と喜びをかみしめた。(前川康二)
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