1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. カルチャー

動物の気持ちを聞いて 石村嘉成「いのちの色たち」展、兵庫県立美術館ギャラリーで

産経ニュース / 2024年11月4日 7時30分

9点の連作から構成される新作「幻獣森羅万象」と石村嘉成氏=神戸市中央区の兵庫県立美術館(南雲都撮影)

2歳のときに発達障害の一つである自閉症と診断された画家、石村嘉成氏(30)の絵画展「いのちの色たち」(産経新聞社など主催)が、兵庫県立美術館ギャラリーで12月8日まで開催されている。献身的に療育に努めてくれた母、有希子さんを11歳のときにがんで失い、それからは父、和徳氏と二人三脚。高校3年生のときに出会った美術講師、寺尾いずみ氏のおかげで版画、そしてアクリル絵画の才能が開花した。

寺尾氏は初めに版画を勧めたとき、「形はしっかりと正確に描きなさい。色は実際の色にとらわれずに思った色で」と指導した。その自由な色使いが「いのちの色」につながっている。

嘉成氏の描く動物は、見ている者へ話しかけてくるという。和徳氏によれば「嘉成が頭の中で動物の傍らまでゆき、動物たちと話し、彼らの気持ちを聞いてあげるから」。そしてすべての動物に強い「目力」がある。それは絵の最後に描く目の中の白い点。光の点が強く影響している。

「力強さを出すか、優しさを出すかで、白をどこに入れるかが決まります。僕は一度試しに白を入れ、それから離れて見て、合わなければ何度も描き直します」と嘉成氏。白を入れる場所を間違うと、動物の気持ちも変わってしまい、話さなくなる―というわけだ。

さぁ、あなたも石村ワールドで、動物たちと触れ合ってみては?

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください