「これからモズっと！」アートコンクール入賞作が電車のヘッドマークに 大阪・和泉市

大阪府和泉市が進める「アートを生かしたまちづくり」の一環として、同市内を走行する泉北高速鉄道の車両に、新たなヘッドマークがお目見えした。府の鳥モズをあしらったデザインで、デジタルアートコンクールの入賞作品。ヘッドマークのほか、車内には中吊り広告として掲示されている。

ヘッドマークとなったのは、イラストレーター、むらさきすみれさんの作品「電車に乗ろうよ！これからモズっと！」。市や地域団体、民間企業などでつくる組織主催の「第２回和泉・久保惣ミュージアムタウンアートコンクール」で入賞した作品のひとつで、副賞として同鉄道でのデザイン利用が付いていた。

駅員の制帽をかぶったモズが「エコ活」として電車利用を呼びかけるデザイン。電車の多くの利用者に作品を知ってもらうねらいで、中吊り広告としても掲示し、車両は今月末まで走行する予定という。

同市の担当者は「こうした掲示は、アートを生かしたまちづくりの取り組みを知ってもらうきっかけになる。さらに、クリエイターの活動支援にもつながる」と話していた。

同コンクールの入賞作は１０点。全作品は、同市内田町の市久保惣記念美術館で６月１６日まで開かれている特別陳列「源氏・応挙・若冲―近世絵画と久保惣の名品―」の期間中、会場でパネル展示されている。