「今後も尽力したい」「生徒の笑顔、力に」 第39回21世紀国際書展授賞式
産経ニュース / 2024年7月13日 17時30分
書芸術を通じて国際交流を図り、次代を担う書家の育成を目指す公募展「第38回21世紀国際書展」(主催・産経新聞社、21世紀国際書会)の授賞式が15日、横浜市西区の「HOTEL PLUMM」で開かれた。
授賞式には神奈川県内で活躍する書家らが出席。21世紀国際書会の田中房州会長は「今回の受賞を足掛かりに、来年はさらに工夫をして立派な作品を書いてもらいたい」とあいさつし、受賞者には賞状や記念品が贈られた。
「身に余る光栄」
審査会員を対象にした特別大賞の受賞者は4人。韓国大使館韓国文化院賞の北川雅翠(がすい)さん(58)は「身に余る光栄です。今回の作品は友人に会えた喜びと、別れの淋しさを表した詩。私自身と重なるところもあり、今年の初めから書きたいと思っていた作品。今後も尽力し、頑張っていきたい」と述べた。
中国大使館文化部賞の森玉桂(ぎょくけい)さん(58)は「書道の母と呼んでいる師匠の野浦玉舟さんとは半世紀近く指導をしていただいている。作品を書いているとき、書道の父と呼んでいる小山紫雲先生(故人)から『もっと自由に変えなくちゃ』という声が聞こえた気がして、この作品を選びました」と話した。
自由民主党総裁賞の桜井峰心(ほうしん)さん(53)は「素晴らしい賞をいただきました。小学校から書道に取り組み、熱心に指導をいただいた先生方のおかげでもあります。また教えている生徒の笑顔が力になり、一生懸命勉強をしています。今回は墨付けを多くし、線を書き、多字数だけれど、空間を意識しました」と語った。
最高位の21世紀国際書展グランプリに輝いた片岡竹彩(ちくさい)さん(69)は「グランプリという賞いただき、光栄です。父が書道教室をしていて、小さいときから書道をしていましたが、上手で当たり前というのが一時期、重荷になり書から離れた時期がありました。その後、書の基礎を教え、学びました。今回の題材となった詩は人生の応援歌のようで気に行ってかきました。今後も頑張り続けたいと思っています」と述べた。
式の最後には、21世紀国際書会の坂本香心(こうしん)副会長が「継続は力なりという言葉を胸に、さらに頑張っていただきたい」と激励を送った。
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