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「緊急事態宣言」2度目のエムポックス(サル痘) 日本でも散発的に発生、248例を確認

産経ニュース / 2024年8月15日 13時20分

アフリカのコンゴ(旧ザイール)を中心に拡大するエムポックス(サル痘)について、世界保健機関(WHO)が14日、2022年以来2度目となる、「国際的な公衆衛生上の緊急事態」を宣言。人命を救うため「国際的に協調した対応が不可欠」と強調した。日本では2年前に1例目の患者が報告されて以降、発生は続いており、これまでに248例が確認されている。

厚生労働省によると、エムポックスはエムポックスウイルスによる感染症で、国内では感染症法上の4類感染症に指定されている。感染から通常7~14日程度の潜伏期間の後、頭痛、発熱、リンパ節の腫れ、水ぶくれを伴う発疹などの症状が現れる。2~4週間ほど症状が続くが、多くは自然に回復する。天然痘ワクチンに発症予防効果がある。

感染、男性だけではない

感染経路は、アフリカ地域などでは、ウイルスを保有している齧歯(げっし)類(リスやネズミなど)にかまれたり、肉を調理したりすることで感染しているケースがある。人から人への感染では、感染者の体液や血液に触れたり、性的な接触をしたり、近距離での対面で飛沫に長時間さらされたりすることなどで起こる。

ハイリスク層はMSM(Men who have Sex with Men、男性と性的接触を行う男性)とされる一方、女性や子供の感染事例もあり、妊婦や免疫不全者は重症となる場合がある。

国内では令和4年7月25日に1例目の患者が報告された。昨年12月には、厚労省が、海外渡航歴のないエイズウイルス(HIV)感染者の30代男性=埼玉県在住=がエムポックスで死亡したと発表。国内の死者確認はこれが初めてだった。感染者は今年に入っても、散発的に確認されている。

名称を巡っては、昨年5月、それまでの「サル痘(モンキーポックス)」に人種差別的なニュアンスが指摘されたほか、最初にウイルスが報告されたサル以外にも多様な動物で保有が確認されており、実態とかけ離れたイメージが付きかねないなどとして、「エムポックス」に感染症法上の名称が変更された。

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