桂ざこばさん死因のぜんそく、減少傾向も年間1千人が死亡 重篤な発作で窒息死招く
産経ニュース / 2024年6月12日 17時30分
落語家の二代目桂ざこばさんが12日、76歳で死去したのはぜんそく(喘息)のためだった。厚生労働省によると、ぜんそくによる死亡は近年、減少傾向が続き、直近では年間1千人程度。ただ、重症化する場合もあり、注意が必要だという。
ぜんそくは、気管支など気道の内側に炎症があり、空気の流れが制限される病気。吸入刺激に過敏に反応し、発作的にせきやたん、息苦しさのほか、ゼーゼー、ヒューヒューという音がする喘鳴(ぜんめい)、呼吸困難などの症状が出る。
中でも死亡に至る原因は、重篤な発作による窒息死。厚労省の人口動態統計によると、1995年には年間7千人超がぜんそくで死亡していたが、治療法や治療薬の進歩などから減少。直近の2022年は日本人の死亡総数約157万人のうちぜんそくによる死亡は男性377人、女性627人の計1004人だった。
厚労省は「数自体は減ってはいるが、まだ重症例はあり、きちんとした診療を受けてほしい」としている。
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