神奈川県立こども医療センター、医療事故調査委の報告書公表 診療科間連携など改善求める

神奈川県立こども医療センターで今年2月に手術を受けた10代の男性患者が容体が急変して死亡した医療事故について、外部の専門家らも入った医療事故調査委員会が、再発防止などについての報告書をまとめた。同センターが24日、公表した。

報告書では、再発防止のため、診療科間の連携や情報共有をより密にすることや、患者家族らに対して十分な説明を行うことなどを改善すべき点として挙げている。同センターによると、調査などでは今回の医療行為について、大きく標準から外れたものではないとされているという。

男性患者は2月に体調を崩して、緊急入院。水頭症の対応として使用していた髄液を抜く管が機能不全となり、入院翌日に状態が悪化して手術を受けたが、手術から17日後に亡くなっていた。