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大腸菌騒動で物議醸したセーヌ川 道頓堀川は開催基準をクリア? パリ五輪トライアスロン

産経ニュース / 2024年8月6日 15時51分

5日に行われたパリ五輪のトライアスロン混合リレーで、セーヌ川を泳ぐ選手たち(AP)

パリ五輪のトライアスロンは5日に混合リレーが行われ、ドイツが1時間25分39秒で初優勝を果たし、全種目を終えた。トライアスロンを巡っては大腸菌感染症とみられる症状でベルギーの女子選手が医療機関に搬送される事態に至るなどスイムの競技会場となったセーヌ川の水質問題が物議を醸した。

大腸菌は家畜や人の体内に生息する腸内細菌の一種で大半は無害だが、下痢や腹痛など胃腸炎を起こす病原大腸菌も存在する。病原大腸菌の中でも腸管出血性大腸菌は、毒素を出すことで出血を伴う腸炎など重篤な症状を引き起こす。

せきやくしゃみでは感染しない。菌に汚染された飲食物を摂取、もしくは感染者の糞(ふん)便に含まれる菌を口に入れることで感染する。

厚生労働省のホームページ(HP)によると、国内では焼肉店や食肉販売業者が提供した食肉を生もしくは加熱不足で食べて感染する事例が多いという。平成25年~令和5年は年5~32件、患者数は30~766人で推移し、そのうち計12人が亡くなった。

日本トライアスロン連合によると、トライアスロンのスイムの実施を巡っては、国際競技連盟である「ワールドトライアスロン」(スイス)がセーヌ川など「内陸水」の場合、100ミリリットル当たりに含まれる大腸菌の数を500個以下に定めている。

今回、大会組織委員会などはセーヌ川の水質が基準を満たさなかったとして、7月28、29両日のスイムの公式練習を中止し、30日予定の男子の競技を延期するなどトラブルが相次いだ。

かつて水質汚濁のひどさで知られた大阪・ミナミの道頓堀川も、大阪市によれば大腸菌の検出値は令和4年度で100ミリリットル中平均240個にとどまるという。平均値で推移すれば、国際基準に従って道頓堀川ではトライアスロンができることになる。道頓堀川は近年、同市が下水処理を充実させるなど水質が改善されている。

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