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新型コロナワクチン定期接種開始 冬の流行に備え、リスク高い高齢者らの重症化防ぐ

産経ニュース / 2024年10月1日 18時29分

高齢者らを対象に始まった新型コロナウイルスワクチンの定期接種=1日午前、東京都板橋区(酒巻俊介撮影)

冬の感染症の流行に備えるため、自治体による新型コロナウイルスワクチンの定期接種が1日、始まった。感染症法上の「5類」に移行して約1年半になるが、例年、新型コロナは夏に流行した後に一旦収束し、冬の到来とともに再び感染が拡大する傾向があり、今冬も流行が予想される。

今後の感染状況について、感染症に詳しい東京医科大の濱田篤郎客員教授は「冬は呼吸器感染症が流行しやすい時期で、新型コロナも再燃する」とする。今夏の流行ではオミクロン株の変異株「KP・3」が主流だったが、現状、新たな変異株は出現していないといい、「今年の冬もKP系統が流行するとみられ、感染状況に大きな変化はないだろう」という。

国内では令和3年にワクチン接種が開始。昨年度まで臨時接種として、対象者には接種の「努力義務」が課せられていたが、今年度からは接種に努力義務がない定期接種となった。

新型コロナの感染が初めて確認されてから4年半余りが経過し、国内の人口の約8割が1、2回目のワクチン接種を終えている。濱田氏は「感染して免疫ができた人も含め、基礎免疫ができている状況。ただ、免疫が減って感染した場合、高齢者は重症化しやすいため、高齢者へのワクチンの追加接種が推奨されている」と説明する。

新型コロナの流行は収束したと思われがちだが、今も新型コロナで亡くなる人は少なくない。厚生労働省の人口動態統計によると、令和5年に新型コロナで死亡した人は3万8080人に上り、同年のインフルエンザによる死者数の1382人を大幅に上回る。

また、新型コロナでの入院や集中治療室(ICU)に入る患者は高齢者が多く占め、依然として高齢者や基礎疾患のある人のリスクは高い。濱田氏は「定期接種の対象者はできれば接種していただきたい。接種後も感染の可能性はあるが、重症化を防ぐエビデンス(裏付け)は出ている」と話す。

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